1級管工事施工管理技士の仕事は『現場監督』です。
日中は基本的に現場作業となり、デスクワークは作業時間の合間や夕方からという流れです。経験を積んで役職が上がっていくと、現場は若手に任せておいて自分は対外的な仕事(打合せ、契約関係)を行ったり、積算や設計などの間接部門でデスクワークの勤務もあります。
ここでは、現場でのワークサイクルについて説明いたします。
定時(8時頃)に作業員と一緒に全員で準備体操をします。現場監督は作業員全員が見えるよう対面に立って準備体操をします。そのとき、作業員の動きをチェックし体調を観察します。
各職長に当日の作業員及び作業内容の確認や立入禁止エリアの確認を行います。また、作業の安全注意事項を説明させた後に、安全当番の監督と現場所長が注意事項を伝えます。
この日初めて現場で作業する協力会社の作業員に対し、現場の規則や注意事項などを説明します。
また、健康状態等を把握するためのアンケート用紙の記入・チェックなどの「新規入場者教育」を行います。
協力会社ごとに当日の作業場所・内容の再確認を行い、それぞれの工種別にリスクアセスメント危険予知活動表に基づきチェックを行い、危険要因やトラブル要因をしっかりと把握し作業方法の確認を行います。
安全確認等が終わり作業を開始します。
午前の作業は12時まで行います。実際の作業は各協力会社のスタッフが行います。弊社社員は現場監督ですので現場の巡視を行います。
事故が多いのは作業開始直後と休憩の前後の時間帯です。また、新規入場者がいるときは事故やトラブルが起きやすいため、この時間帯は、現場巡視を強化しています。具体的には機械・器具の点検、正しく使用さいれているかどうか、声かけをきちんと行っているかどうかなど、現場に異常がないかをチェックします。
そのほか、現場監督の現場での作業は、次のような内容があります。
測量:作業段階ごとに必要となる位置出しを行います。
写真:各作業の記録や、使用材料、機械など、基準に従って撮ります。
材料受け入れ:搬入された材料の種類、数量、寸法などを確認します。
昼食をとります。空いた時間は昼寝か、現場仲間と談話する人が多いです。
午前の作業を引き続き行います。工程通りに作業が進んでいるか、翌日の作業に使用する工具・備品・資材がそろっているか、また翌日の作業に支障がないかを確認します。
作業と並行して、協力会者の職長と翌日の作業内容や作業場所の確認、工程確認、立入禁止エリアの確認などを行って翌日の準備に備えます。これに併せて、週1回の定例や、月末の災害防止協議等も行います。
また、発注者との打ち合わせも定期的に行います。
16時頃に片付けをはじめます。現場全体の片付け状況を確認していきます。
基本的には17時で作業終了です。協力会社スタッフから作業終了報告を受けます。
デスクワークは作業時間の合間でも行いますが、会社に戻って行うこともあります。
現場監督のデスクワークとして、施工計画書・作業手順書の作成、施工図のチェックや作成、各承認関係書類の作成、写真整理、発注者提出書類などがあります。